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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2022.04.07

国内最高峰のダーツ大会「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN LADIES」に参戦する
宮脇 実由さん
緑区出身 25歳

ダーツに心を射抜かれて

 ○…円形の的を狙って3本の矢を順に投じ、当たった場所の得点などで優劣を競うソフトダーツ。投てきの正確性はもとより集中力や戦略性も問われる。プロになった2017年から、トップ選手約200人が年間を通じ順位を争うプロツアー「JAPAN LADIES」に参戦し、最高戦績は2部制で行われた18年度後半の4位。9日からの22年度ツアーで年間王者の座をめざす。

 ○…出身は旧城山町。今日は山、明日は川へと自然の中でのびのび育った少女は、高校2年生になり、姉からダーツに誘われる。「大人の遊び。なんか怖い」と気が乗らずも「競技性がある」と諭され、恐る恐るやってみると姉に歯が立たない。負けず嫌いの心に火が付き、帰り道にマイダーツを購入。以降ほぼ毎日練習に明け暮れた。

 ○…母の看護師姿に憧れ専門学校へ進むもダーツへの思いは止まらない。自身の「飽き性」を知る親の猛反対を押し切り、淵野辺のダーツバーで働きながらプロ資格を取得した。プロ2年目に22歳以下世界大会で準優勝。「負けて泣き続けた」が、決勝の舞台を踏んだことが自信となり、直後にプロツアー入賞を果たすなど飛躍の序章に。娘の活躍と一途な姿勢は親の心も動かし今では母が一番の応援者だ。

 ○…練習漬けで「ダーツ脳にならないように」と、近頃は矢をカメラに持ち替え気分転換。2歳の甥にもメロメロだ。「3投同じ動きはできない。思い通りにいかないところがダーツの面白さ」とし、「老若男女皆で楽しめる」と続ける。始めた頃、あるプロ選手が楽しげにダーツをする姿に衝撃を受け今も自身の根底にある。「ダーツの楽しさを伝えられる選手になりたい。そして相模原のダーツを盛り上げたい」と目を輝かせた。

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