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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2022.12.15

今年20周年を迎えた相武明神太鼓「鼓志團」の団長を務める
比留間 治さん
橋本在住 66歳

太鼓でまちを盛り上げる

 ○…祭り会場に欠かせない太鼓の音。「団員の気持ちが一つになりそれが音に現れた時、その瞬間がいい。会場に居る人たちにそれを感じてもらえたら」と微笑む。「太鼓で地域を盛り上げたい」その思いで2002年に誕生した「相武明神太鼓・鼓志團」が今年20周年を迎えた。年間40件以上あった依頼はコロナで激減。それでも「私たちは地域の盛り上げ隊。皆が元気になれるよう、叩き続けます」。来年3月には記念公演も控え、「これからも団員一丸となり、まちづくりに協力したい」と力を込める。

 ○…前身は1981年に橋本地区の有志で結成された「橋本民謡太鼓愛好会」。主に橋本や相原で開催される盆踊り会場で太鼓を披露していた。その後、98年の神奈川国体をきっかけに「相武明神太鼓」と改名、古典を基に独自の音を創る創作太鼓を開始した。「太鼓の魅力をもっと広く伝えたい」と02年、新たに鼓舞団として「鼓志團」を始動。「橋本七夕まつり」では8年連続でステージに立つなど、年々勢いは増している。

 ○…橋本で生まれ育ち、体を動かすのが好きな子どもだった。その一方、父母の影響で太鼓を始めたのも10代の頃。「師匠が厳しくて」と振り返る修行時代。それでも鍛錬を続けた結果、民謡太鼓と三味線の名取になるまで上達した。仕事では長年、消防署のレスキュー隊として尽力。「人の役に立ちたい」の思いは今、「太鼓で地域を盛り上げたい」という活動に繋がっている。

 ○…「七夕と言えば橋本、そう言われるくらい全国的にメジャーにしたい」。かつて橋本七夕まつりのメインだった「移動盆踊り」を復活させるのが目下の目標だ。その実現を目指し、団長兼まちの盛り上げ隊長は今日も精魂込めて鼓を叩く。

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