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さがみはら緑区 経済

公開日:2023.04.13

じばさん
「本当の味、知ってほしい」
原木シイタケ生産者 黒木竜郎さん

  • ほぼ毎日、シイタケの作業に追われているという黒木さん。おすすめの食べ方はフライ。「おでんもいいけどな、フライはうまいぞ。1回やってみな」(原木シイタケのハウスで撮影)

  • 収穫目前のシイタケ。香りも強く肉厚で形もいい

 春と秋の年2回、旬が訪れるというシイタケ。相模原市内では2軒だけだという、原木シイタケの生産販売を行う「ふじのしいたけ」(牧野)を訪問し、生産者の黒木竜郎さんに話を聞いた。

 農林水産省のデータによると2020年の生シイタケの国内生産量は7万280t、そのうちのわずか7・7%が原木栽培によるもの。「スーパーの大半は菌床シイタケ。原木は全然味が違う。一度食べたらやめられないぞ」と、原木シイタケを作り続けて40年超の黒木さんは言う。

 しかし、原木シイタケの栽培は重労働。山の木(コナラやクヌギ)の伐採から菌打ち、本伏せ、天地返し、収穫など、手間がかかる作業ばかりで

休みもほとんどない。ナラ枯れや鳥獣被害も年々深刻さを増し、生産者は減る一方だという。それでも「ほんとうのシイタケの味を皆に知ってほしい」と、夫婦で栽培を続ける黒木さん。「若い頃は作るので精一杯、やめたい時もあった」と振り返るが、今は「年々面白さが増してるんだよ。できる限り続けて、たくさんの人に原木シイタケのおいしさを伝えていきたい」と笑顔で語った。

 黒木さん夫婦が作った原木シイタケは、あぐりんずつくい(中野)や鳥居原ふれあいの館(鳥屋)、Aコープ城山店(向原)などで購入できるほか、直売も可能。問い合わせは黒木さん(ふじのしいたけ)【電話】042・689・2359。

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