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さがみはら緑区 経済

公開日:2023.06.08

JA神奈川つくい
津久井産米100%の酒完成
純米吟醸「はるひめ」6月販売

  • お披露目会で笑顔の関係者。(左から)泉橋酒造の橋場友一代表取締役、JA神奈川つくいの中里代表理事組合長、同山野和重専務理事(当時)

 JA神奈川つくい(中里州克代表理事組合長)はこのほど、昨年、津久井地域で収穫された米「はるみ」を100%使った純米吟醸「はるひめ」(精米歩合55%、アルコール分16%)を完成させた。5月24日には関係者らでお披露目会を行い新酒の誕生を祝った。

 農業者の所得向上や農作物と産地PRのため、生産から販売までを一環して行う6次産業化商品を展開しているJA神奈川つくい。今までに里芋コロッケやサクマドロップス藤野ゆず味、つくいのお茶の湯、うまくてごメンチなどを製造販売してきた。いろいろな加工品を手掛けるなか、2020年、津久井地域で収穫される米「はるみ」で何かできないか職員らで検討を重ね、「日本酒」を作ることに決めた。

食用米を「日本酒」に

 通常は「酒米」を使用する酒造り。食用米は酒米と違って粘りが強く、製造過程で手間が掛かるうえ、酒造タンクの維持管理にも苦労が伴う。そのような中、JAはあえて食用米での酒造りに挑戦。製造元を探すのに苦労したが、「新しいことを始めたいと思っていた」という泉橋酒造(海老名市)が手をあげた。

 まず21年に、コロナ下の家呑みを想定し、女性向けに発泡性にごり酒「HARUHIME」を販売。「飲みやすい」と好評を得たことから翌年も製造、販売を継続した。今回はコロナの収束に合わせて「より多くの人に津久井のお米を使った日本酒を味わってもらいたい」と、本格的な純米吟醸酒「はるひめ」を製造。「はるみ」の更なる認知度向上と販路拡大も狙う。

 「飽きのこないシンプル味わいは幅広い人に楽しんでもらえると思う」と製造担当者は話す。中里組合長は「3年間続いた酒造り。今後も泉橋酒造さんのご協力を得ながら4年、5年、と続けていきたい」と述べた。

 なお、新酒は6月中に直売所あぐりんずつくいなどで販売される予定。

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