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公開日:2023.09.28
『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話
その31 脊椎圧迫骨折に対するステント併用の経皮的椎体形成術
骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折は、手術をせず自然癒合に期待できます。しかし、痛みがおさまらなかったり、自然癒合しない場合に経皮的椎体形成術(BKP)という手術を行うことがあります。骨折した椎体内でバルーンを拡張させた後、セメントを充填して骨を固める手術法です。非常に小さな傷で短時間に行える低侵襲手術で、早期除痛が図れます。ただし骨が非常に脆かったり、骨の損傷がひどい場合にセメントが骨外に漏れてしまうこともあります。
近年、ステントと呼ばれる筒状の金網を椎体内へ留置し、その内部にセメントを充填する手術法(VBS)が可能となりました。ステントは閉塞した血管の拡張などに用いられる医療機器ですが、現在脊椎の骨折治療にも利用されています。傷の大きさや手術時間は従来法とほぼ同様ですが、ステントで補強することでセメント漏出のリスク軽減に期待できると言われています。
当院でも症例に応じてBKP、VBSを使い分けて治療を行っています。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については10月26日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
八王子脊椎外科クリニック
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東京都八王子市万町173-1
TEL:042-655-5566
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