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公開日:2025.12.25
『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話
その58 「神経障害性疼痛」について
神経障害性疼痛とは「痛みに関する神経組織(体性感覚神経)の障害や病気によって生じる痛み」で、整形外科の領域では脊髄や末梢神経の損傷・圧迫・虚血・変性により発生します。長期化しやすく慢性疼痛の7%に見られるとも言われています。
自発痛、電撃痛、痺れ、軽く触れるだけでの強い痛み(アロディニア)や感覚低下が特徴で長期化しやすく、不安や抑うつ的になり家庭や社会生活に影響することもあります。
診断のアルゴリズムが作成されており、確定診断でなくとも神経障害性疼痛の要素がある場合には速やかに多面的な治療を開始することが必要です。治療には疼痛の原因である原疾患に対する治療と並行して、薬物療法、神経ブロック(パルス高周波、脊髄刺激を含め)、運動療法の他、精神心理療法や疾患理解と痛みへの向き合い方を学ぶための教育コースがあり、社会的支援が必要となる場合もあります。薬物治療の有効性に関するデータも徐々に集積しています。
神経障害性疼痛が疑われる場合にはペインクリニック他、整形外科、脳神経外科、脳神経内科など当該神経障害や疾患の専門科を受診することが必要です。
次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については2026年1月22日に掲載する予定です。
■取材・協力
八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1
【電話】042・655・5566
【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車
八王子脊椎外科クリニック
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東京都八王子市万町173−1
TEL:042-655-5566
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