八王子版 掲載号:2018年8月9日号
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山を撮る 山口さん 写真集7冊 油絵作品も

文化

5年ほど前に撮影した夏の高尾山、日影沢
5年ほど前に撮影した夏の高尾山、日影沢
狭間町にギャラリー

 狭間町でギャラリーを運営する山口芳男さん(69)は、八ヶ岳や北アルプスを中心に撮影する山岳写真家。2000年代には山の様子を1年間にわたり撮り続ける写真集を5冊発刊したこともある。「山の日」を前に話をきいた。

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 栃木県足利市の出身。美術学校時代、友人に誘われ御岳山に登ったのがきっかけ。「油絵を学んでいて、写生に行きました」。最初は記録用に撮影していたが、徐々に本格的に。50歳を過ぎてから「山岳写真家」として活動開始。これまで7冊の写真集を発表。全日本山岳写真展などでの受賞歴もある。

好きなのは「登山」

 「どちらかというと山に登りたいからかなあ」。撮影のための登山ではない。あくまで山が好きだから登る。ただ、頂上に誰もおらず、独り占めの時間を得て撮影できたときは格別の思いがあるという。「(写真は)自慢の意味もあるね」と笑う。

 「あくまで記録。芸術ではない」とも。撮影については「ほとんど天気任せだけど。基本なのは、『出会いの瞬間』(決定的瞬間)を逃さないこと。2枚目はないので」

 写真集「春夏秋冬」は00年から04年にかけて毎年発行した。当初は10年間続ける予定だった。「いいと思う価値観は常に更新される。去年撮ったものより今年撮ったものの方が良かったりする。すると、去年のものは掲載されないんですよ。それがかわいそうで」。その年その年の表情を一冊に収めることに。その挑戦は地方紙で大々的に紹介された。

 ところが脳梗塞を患い、登山が難しく。「連続記録」は諦めた。

 その一方、写真と並行して油絵による抽象画はずっと続けていた。山を題材にしたものも多く、ギャラリーに展示してある。作品集を出したこともある。

ギャラリー使用無料

 青梅市の自宅からギャラリーへ電車で通う。健康を考え、体を動かすため最寄駅で降りずわざわざ一駅歩く。狭間駅近くの「ギャラリーカフェさくら」(【電話】042・666・0905)は自身の作品紹介の他、個展・グループ展などを募集している。会場使用料は何と無料。「コーヒー代でやっています(運営しています)」。さすが、山の男は懐が深い? その会話も楽しみに、絶え間なく人が訪れていた。

油絵「西穂高岳」(P20号/1999年)
油絵「西穂高岳」(P20号/1999年)
山岳写真家の山口さん
山岳写真家の山口さん

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