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八王子 文化

公開日:2019.09.12

いい夢ばかり見ている
市内最高齢110歳 奈良ミワさん

  • 1951年(昭和26)頃の家族写真。中央の着物姿がミワさん。林治さん撮影

明治42年生まれ

 元横山町に住む奈良ミワさん=写真=は1909年(明治42)2月8日生まれ。現在110歳。持病もなく、自宅で生活している。「少し前まで」は家の中なら自分の足で歩いて移動していたそう。

 昨年市内最高齢になり、敬老の日には市長が直接自宅へお祝いに訪れた。「思いがけず市長さんが来てくれて嬉しかった」と話す。

 生まれは青梅市の下長淵(現在の長淵)。八王子には中学校の頃に家族で移り住んだ。子どもは8人。現在は長男の林治さん(85)と孫の4人で暮らしている。

忘れられない大震災

 戦前は「よりや」と呼ばれる繊維関係の会社を経営。最も印象に残っている出来事を聞くと関東大震災と答えた。羽村の姉の嫁ぎ先にいたときに被災し、慌てて近くの桑畑に逃げ込んだ。落ち着いた頃に都心の方を見ると(火事で)真っ赤だったそう。「あのときは恐ろしかった」。ただ、恐怖の体験ほど記憶に残りやすいのかといえばそうでもないようだ。林治さんによると「でも、目を覚ますと『いい夢が見られた』と言うことが多いですね。案外、歳をとってもいい思い出はずっと残っているのかもしれません」

 また、林治さんによると「戦後は手毬を作ることが好きで、海外に行く人にお土産としてあげることが多かった。おふくろの作った手毬が世界中にあるのかもしれない」という。「8人も子どもを育ててよく頑張ったなと思う。いい親です」

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