戻る

八王子 文化

公開日:2020.08.06

下原刀
常設展示目指し署名活動
NPO団体 「新郷土資料館へ」

  • 下原刀を持つNPO理事長の磯沼孝さん

 八王子の郷土刀「下原刀(したはらとう)」を後世に伝えていく活動をしているNPO法人「武州のよりあい」が、「新郷土資料館」への常設展示を求めて署名活動を開始した。

 医療刑務所跡地(子安町)に予定されている「八王子駅南口集いの拠点」には、郷土資料館の設置が検討されているという。同法人はその施設での「拡大常設展示」を目指している。

 八王子市郷土資料館(上野町)でも下原刀は特別展以外のときには常設展示されている。

室町から続く郷土の刀

 下原刀は、室町時代から江戸時代まで、恩方地区や元八王子地区に暮らして刀剣を作った鍛冶集団「下原鍛冶」によるもの。市の有形文化財でもある。下原鍛冶は、後北条氏の庇護で栄え、後に徳川家の御用鍛冶になったという。

 同法人によると「下原刀を所有している人が年々高齢化しており、売却の相談も増えている」という。「管理も必要となるので、世代交代があると、処分したいという人も少なくない。売却してしまえば、せっかくの郷土刀が市外に流出してしまうことになる」。それを防ぐための引き取り先としても、文化財を知ってもらうという意味でも、新郷土資料館で、これまで以上に多くの展示スペースを設けてほしいと考えている。

 署名は文部科学大臣、都知事、市長あてとしている。

 署名への協力など、問い合わせは事務局(【携帯電話】090・8569・5511)へ。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

八王子 ローカルニュースの新着記事

八王子 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS