新団長になった橋本さん
八王子市消防団の新団長として橋本孝さんが就任した。命令一下で市内の消防団員１３４７人が動く重職。58歳の若き団長だ。新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、まだ公の場に出る機会は少ないが、快活で気さくな人柄で「相談しやすい」との声も挙がる。
橋本さんは滝山町一丁目町会の副会長も務めている。加住地区に生まれ、学生時代は野球に打ち込んだ。燃料業の会社を経営している。
コロナ対策
団は４月に「コロナ対策本部」を設置。４月半ばから５月中の毎週末はコロナへの警戒を市民に呼び掛ける活動をした。
全体での訓練は控えているが乗車時の窓開けやマスク、消毒、検温などを徹底し災害に備える。団全体の訓練は９月に予定している。「ただし密を作らないように。全員が一斉に集まるのではなく時間差で訓練する。いわばドライブスルー型を想定しています」
水害でも活動
昨年の台風では八王子も大きな被害に見舞われた。消防団にとっては水害の警戒も重要な仕事の１つ。今回も各地での土のう積みや倒木の切断、冠水した個所の処理をした。それがなければ、もっと被害は拡大していたかもしれない。また、都から貸与されているドローンによるドローン隊があり、１週間後には空から土砂災害場所の現場検証を行った。「検証はもちろん、火災時の要救助者発見などにも活用できるかもしれない」と新しい部隊に期待を寄せている。
基本的な理念は今も昔も変わらずに「自分の街を自分で守る」こと。「現在は団員としての意識をもっと高めてもらうこと」を目指す。「規律は自分の身を守るためでもある。基本ができていれば怪我のリスクを減らせる」
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