八王子 人物風土記
公開日:2026.06.11
今春、八王子警察署の署長に就任した 羽生(はにゅう) 一浩さん 元本郷町在勤 58歳
「八王子は第二の故郷」
○…就任時の訓示で「八王子を第二のふるさとだと思うように」と署員に語りかけた。自分の故郷だと思えばおのずと意識と行動が変わるはず。そんな心構えを共有したくて選んだ言葉だ。以前、南大沢警察署で交通課長を務めた経験もある。「住民の温かさと地域同士の強いつながりを感じた」と八王子の印象を振り返る。
○…川崎市出身。幼い頃から乗り物が好きで、特にオートバイに興味があった。16歳のときに免許を取得。白バイ隊員に憧れがあり、警視庁の受験を決意した。念願叶って白バイ隊員になってからは、「自分が納得いくまで努力したい」と寸暇を惜しんで訓練に邁進。20代半ばで警視庁の安全運転競技大会において初の2年連続個人優勝を果たした。その後、「入賞者は次期大会に出場できない」と規定が変わったため、最初で最後の「連覇達成者」であることが自慢だ。
○…2年間ほど警察学校で後進の育成に努めたこともある。記憶に鮮明なのは、教え子が卒業してから20年後、彼らと富士山頂でクラス会を行ったことだ。「節目だから変わったことをしたかった」と自ら発案。十数人の現役警察官が集まり、山頂で教場旗を掲げた。「助教の経験は私の財産。教え子が今も各地で活躍しているのがうれしい」と目を細める。
○…現在は官舎暮らし。休日の楽しみは、遠方から来てくれる妻と陣馬山や八王子城本丸跡など市内の名所を巡ること。「交通畑」を歩んできた人間として、目下の関心事は8月に管内の富士森公園で行われる八王子花火大会だ。「事故なく安全第一に、かつ市民の皆さんが盛り上がれる催しになるよう、尽力していく」。本番まで約2カ月。署員とともに万全の体制で臨む。
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