人物風土記関連
大きな頭と小さな顔、首にまいたリング、そして独特の「丸み」が印象的な「東京こけし」。外国人の東京土産としても喜ばれているこの木工品は、実は八王子市内で製造されている。
作っているのは大蔵木工所(元横山町)。都内唯一の「こけし職人」という大蔵國宜さん=人物風土記で紹介=と、妻の昌子さんが共同で手掛けている。
もともとは丸い形に長い胴が特徴的な「東北式」を作っていたが、試行錯誤を重ねるうち、現在の形に。作業は大蔵さんが機械で木を削り形を作り、昌子さんがアクリル絵の具で絵付けをする。工場へは観光客が訪れることもあるそうで、大蔵さんがおよそ3分程度で、木から高さ10cmほどのこけしを形どると驚きの声をあげるそう。
こけしは高尾山口観光案内所(高尾町)などで販売されている。