自邸で掛け軸の判を指す清水さん
「事業をやる身にとって、神様の手本が来たような感じでとても嬉しかった」。掛け軸を眺めて、株式会社日本エネルギー（美山町）の清水宣彦会長（78）は、改めて感慨深げだ。
その掛け軸は渋沢栄一直筆と思われるもの。渋沢とその雅号「青淵」の判が押されている＝右写真。
同社は現在、主にＬＰガスを扱うが、かつては肥料と飼料の専門だった。先代は肥料業界において全国組合の結成にも尽力した。一方、渋沢は、化学肥料製造会社「大日本人造肥料（現日産化学）」の創設に関わったとされる。掛け軸は、その肥料に関わる縁で知人を通じて１９６９年（昭和44）、暁町の清水邸にやってきた。その入れ物には大正時代と記載されている。
誰か教えて
「（自分の所に来たので自分は）商売に向いているのではと思った。自信になった」と清水さん。ただ、書の内容について詳しくわからないそうで、「何て書いてあるのか、誰か教えてくれないかな」と笑った。
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