大横町にあるコニカミノルタサイエンスドーム（八王子市こども科学館）で、プラネタリウムの本編プログラムが始まる前の約２分間、全方向カメラで撮影した八王子まつりの映像を直径21ｍあるドームスクリーンに投影している。８月３日（日）まで。

　プラネタリウムを訪れる家族連れや小・中学生などへの日本遺産の認知度向上を目的に、日本遺産「桑都物語」推進協議会（事務局は市日本遺産推進課）が６月７日から実施しているもの。八王子市は日本遺産ストーリー「霊気満山 高尾山〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」で都内で唯一、日本遺産に認定されており、30ある構成文化財の中に「上の祭り・下の祭り（八王子まつり）」が含まれている。

まつりの臨場感

　投影されているのは、２年前の八王子まつりの映像。まつりのクライマックスで、絢爛な山車と多くの人がひしめく「大辻合わせ」の中心から全方向カメラで撮影した迫力の映像と、５・１チャンネルサラウンドによる臨場感あふれるお囃子や掛け声などの音声が観賞できる。

　映像制作会社の（株）ＴＢＳスパークルが同協議会の協力を得て２０２３年に撮影した全天球（３６０度）映像をベースに、投影用に編集した。同協議会では「若年層を中心に日本遺産の認知度不足があり、また八王子に住んでいても八王子まつりに参加したことがないという人も多い。映像をきっかけに興味を持ち、まつりにも足を運んでもらえれば」と期待を寄せている。

　プラネタリウムに関する問い合わせは同館【電話】０４２・６２４・３３１１。