八王子 社会
公開日:2025.10.16
都市計画道路
宮上横山線が開通
南大沢の往来もスムーズに
相模原市東橋本の東橋本2丁目交差点から、町田市小山町の多摩ニュータウン入口交差点を結ぶ都市計画道路・宮上横山線が9月27日に開通した。区間の相互アクセスの向上などを目的に2016年から整備が進められてきた道路で、国道16号の南橋本一丁目交差点から南大沢を越えて多摩川までが1本の道でつながったことになる。
宮上横山線は総延長約670メートル。道路の全幅は18メートルで車道は片側1車線。歩道は各4・5メートルあり、自転車通行帯も設けられた。
開通日にはセレモニーが催され、多くの地元住民や関係者が集まるなかで、相模原市の本村賢太郎市長や町田市の石阪丈一市長があいさつして開通を祝った。セレモニーの後には、渡り初めも行われた。
より安全に
セレモニーを観覧していた東橋本で事業を営む男性は「工事を長くやっていてようやく開通になった。車両は便利になるし、今まで細い道を使っていた車両が新しい道に移るだろうから、安全性も高まるのではないか。周辺の道が渋滞していたので周りに良い影響があればいいと思う」と期待を寄せた。相模原北警察署交通課の担当者は「住宅街を抜ける車が減ることで事故は減るのではないか」と予測する。
新たな渋滞の懸念も
周辺道路の渋滞解消を目的の一つに開通した宮上横山線だが、開通直後から断続的に渋滞が見られる。また宮上横山線の南側にあるJR横浜線の小原踏切周辺の渋滞を心配する声も挙がっており、地域住民の中には「(開通前からあった)踏切周辺の渋滞がさらにひどくなるのではないか」と不安を抱いている人もいるという。
踏切周辺の渋滞解消については、本村市長が開通セレモニーのあいさつの中で「庁内で連続立体ができないかという議論をしている。より良い道路の強靭なネットワークをつくっていきたい」と対策を検討中であることことを示した。
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