八王子 教育
公開日:2025.10.23
待望 収穫の時が到来
上川口小児童が稲刈り
上川町にある上川の里特別緑地保全地区の田んぼで10月8日、市立上川口小学校(市川利幸校長)の全校児童が秋空の下で稲刈り体験学習を行った=写真。
黄金色に実った稲穂は、今年6月に児童らが植えた苗が育ったもの。同校では食育や地域に根差した総合学習の一環として、米作り体験の授業を毎年実施している。同地区の保全活動などを手がけるNPO法人街づくり上川(高野誠三理事長)が、子どもたちへの稲作指導や畔の草刈りなど田んぼの手入れに協力。高野理事長は「雨が少なく猛暑続きだった今夏は、とくに水田の管理に苦労した」と振り返る。
応援に中学生も
稲刈りには同法人や学校運営協議会に加えて、同校近くにある帝京八王子中学校の1〜2年生も総合的学習の時間を利用して応援に駆け付けた。児童・生徒らは鎌を使って稲を刈り、根本で束ねて稲架に掛ける場所まで運ぶ作業に励んだ。中学2年生の最上虎ノ介さんは「想像していた以上に力が必要で、協力することが大切だとわかった」と話し、小学6年生の高鳥由葵さんは「(田んぼがある地域は限られているので)学校でこうした体験ができて、うれしい」と喜んだ。
この日刈り取った稲は脱穀、精米作業を経て、学校給食で食べる予定。
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