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八王子 教育

公開日:2025.11.13

南大沢中学校
「謎解き巡り」でまちづくり
STEAM教育 地元企業が協力

  • 市川さん(写真奥)と南大沢の地図におすすめスポットを書き込む生徒たち

 市立南大沢中学校で11月7日、STEAM教育の一環で外部講師を招いて「まちづくり」について学ぶ授業が行われた。

 STEAM教育は科学、技術、工学、芸術、数学を横断的に学ぶことで、複雑化する社会課題に対応できる人材を育むことを目指す教育。文部科学省が推進し、市内では今年度から来年度の2カ年計画で同校とみなみ野小中学校が研究推進校となって先行導入し、さまざまなテーマの授業に取り組んでいく。

街の魅力を抽出

 まちづくりの講師は、(株)多摩ニュータウン開発センターの市川健さん。東京都都市整備局で日本各地のまちづくりに携わり、現在は南大沢で商業ビルなどの運営を通じて地域振興に取り組む同社に出向して、最先端技術で地域の利便性を向上させる「南大沢スマートシティ」を担当している。

 市川さんの授業は11月から来年3月にかけて全8回予定されており、2年生が街の魅力を盛り込んだ「謎解き街巡り」づくりに挑戦する。

 初回授業の冒頭、市川さんは「南大沢の個性を踏まえ、多くの人にその魅力を知ってもらうため、街を巡る仕組みとして謎解きを作りましょう」と呼びかけた。この日は、自分たちが住む街の魅力ある・訪れてほしいスポットの洗い出しとマップへの落とし込みを行い、生徒たちからは駅や映画館、公園、飲食店など思い思いのスポットが挙がった。今後はコースやチェックポイント、参加者に出す設問やヒント、運営方法などの検討に取り組み、来年3月をめどに謎解き街巡りイベントの実践を目指す。初回の授業に参加した生徒からは「謎解きを作るのは大変そう。できるかわからないけど、やってみる」などと感想を話した。

 授業後、市川さんは「授業を通じて住んでいる街の魅力をあらためて感じてもらい、誇りをもってもらえれば」と語り、同校でSTEAM教育を担当する松井優延教諭は「地域の協力を得ながら取り組み、生徒たちに新しいものの見方や考え方を養ってもらいたい」と期待を寄せた。

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