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八王子 社会

公開日:2025.11.13

農地の持続願い、20年
NPO「すずしろ22」が周年

  • 小比企町にある市民農園を案内する飛田理事長。利用者が丹精込めて育てた白菜やナス、青唐辛子などがところどころに見られた。

 市民農園の貸し出しや、援農ボランティア活動を行うNPO法人すずしろ22(飛田(とびた)恵美子理事長=人物風土記で紹介)が今年の10月で設立20周年を迎えた。

 「すずしろ」は大根のことで、「22世紀に農業をつなげる方法を考える会」として設立。八王子に残る農地を保全することを大義として、農園の運営や援農ボランティア活動、地産地消の啓発活動などを主軸として行ってきた。

 現在の会員数は約200人ほど。市民農園で畑仕事をしたい人や、繁忙期などに手伝いを求める農家、それに応えたい市民などで構成されている。

 市民農園は現在、小比企町、加住町、久保山町の市内3カ所にある。すべて合わせて約1ヘクタールほどの農地を、各所有者より借り受けている八王子市から使用権を得て運営している。

 市民農園の一つ、小比企町の農園には、1区画約50平米、90区画程ある。利用者は使用料を払い、思い思いの農作物を育てる。飛田理事長は、「都内23区から八王子へ移住し、畑仕事を楽しんでいる方もいる。魅力は、都心と比べてリーズナブルな貸出農園料に加え、自治体内に農家さんがたくさんいる環境ではないか」と八王子の良さを説明する。

 一方、援農ボランティアは、人手不足で支援を求める農家と、農家を助けたいと思う市民の橋渡し役を担う。ボランティアは1時間500円程の有償。すずしろ22全体の援農時間は年間合計2万時間を超えており、「減りゆく農地を守るため、これからも農家さんを支援していきたい」と飛田理事長は話している。

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