八王子 社会
公開日:2025.11.27
獣害 市が注意喚起
市長が狩猟免許取得へ
全国でクマの出没情報が相次いでいる。八王子市内では今年1月1日から11月18日にかけて33件の目撃情報があり、市は「日常生活圏での出没はないが、山間部で目撃情報がある。市民や登山で八王子を訪れる人にあらためて注意を呼びかけたい」としている。
市は獣害対策として、都が公開している「ツキノワグマ目撃等情報マップ 〜TOKYOくまっぷ〜」の情報に基づき、市内西部の施設や学校などに注意喚起のポスター掲示やチラシを配布。また緊急銃猟など改正鳥獣保護管理法への対応、目撃情報が寄せられた際に専門の委託業者を派遣して調査やパトロールを行うといった体制を整えていると説明している。
また11月13日には、初宿和夫市長が来年度の狩猟免許取得に向けた事前講習会への申し込みを済ませたと発表した。銃猟だけでなく網猟やわな猟など4つの免許取得を目指す。21日の会見で初宿市長は「獣害対策が喫緊の課題となっており、元自衛官の経験を生かして市民や来訪者が安心して過ごせる環境整備に尽力したい」と理由を説明、「山はクマとの共存が図られていた地域。わな猟なら捕獲もできる。市長が率先して駆除等を行うということではなく、ハンターや警察の手が足りないなど万が一の事態に備えた保険」と理解を呼びかけた。
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