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八王子 スポーツ

公開日:2026.01.29

全国障害者スポーツ大会
息合わせ 待望の金メダル
菊島さん・宮崎さんペア

  • 左から初宿市長、金メダルを手にする菊島さんと宮崎さん

    左から初宿市長、金メダルを手にする菊島さんと宮崎さん

 八王子市役所職員の菊島昌保さん(62)が、昨年10月に滋賀県で開催された第24回全国障害者スポーツ大会「わた滋賀輝く障スポ2025」の陸上競技1500mで金メダルを獲得した。

 菊島さんは視覚に障害があり、日常生活では白杖を使用している。優勝の陰には日頃の練習から菊島さんを支え、ともにコースを駆け抜けた伴奏者の宮崎徹さん(51)の存在があった。二人は1月16日に市役所を訪れ、初宿和夫市長に大会の結果を報告した。

悔しさバネに奮起

 菊島さんと宮崎さんは昨年5月、駒沢オリンピック公園総合運動場(世田谷区)で開催された「第26回東京都障害者スポーツ大会」の陸上競技(身体・精神部門)1500mに出場。2位でゴールして、東京都代表に内定した。二人は多摩丘陵の尾根緑道(戦車道路)や富士森公園陸上競技場などで週3回の練習を重ねて、全国大会へ向けた準備に励んだ。

 伴走者はランナーの「目」となって段差や障害物などの存在を知らせるだけでなく、ランナーの体力や周囲の状況をみながらペース管理や追い越しなどを判断する役割を担う。一方でランナーを引っ張るような行為は禁止されており、ゴール時もランナーが先に入らなくてはならない。

 全国大会では800mと1500mに出場。800mではどしゃ降りの中を息を合わせて走り、目標としていたタイムを大幅に上回るペースで駆け抜けて先頭でゴールテープを切ったが、ゴールの瞬間に宮崎さんがわずかに前に出ていたと判定が下り失格に。宮崎さんは「全国の緊張もあり、最後に息がずれて先走ってしまった」と悔やんだ。さらに雨の中の走行で菊島さんがふくらはぎを痛めてしまい、翌日に行われる1500mの出場が危ぶまれるピンチにも見舞われたが、メディカルスタッフなどの献身的な処置もあり無事出場できたという。

 逆境をバネに挑んだ1500m。宮崎さんは息づかいなどから菊島さんや他の選手の状況を判断してペースを調整し、チャンスを見て果敢に追い越しも決行。こうした状況判断が功を奏し、6分39秒50の記録で見事、金メダルを獲得した。

 前日の判定もあり、ゴールしても結果が出るまで菊島さんに順位を伝えられずにいた宮崎さんだったが、優勝が確定すると声を上げて喜び合ったという。菊島さんは「自分一人の力ではなく伴走者のおかげ。勝負どころは宮崎さんが判断してくれた」と感謝する。大会後には二人で居酒屋巡りを楽しんだという。

二人三脚で次の目標へ

 初宿市長に受賞を報告した菊島さんが「大会当日よりも、出場が決まってから宮崎さんが組んだ練習メニューのほうがきつかった」と冗談交じりに振り返り「2027年に宮崎県で開催される障スポで60代初のチャンピオンを目指したい」と抱負を語ると、宮崎さんは「そのために昨年以上の練習を予定しています」といたずらっぽく笑って返した。快挙を成し遂げた二人に初宿市長は「日本中のアスリートが出場する中で結果を残したことがすばらしい。これからの活躍にも期待しています」とエールを送った。

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