市内の小学生が所属する多摩ハンドボールクラブ(宮嶋良考代表)が6月7日、14日に行われた東京都少年少女ハンドボール大会・女子の部で初優勝し、7月30日から京都府で行われる全国大会への出場を決めた。クラブ史上初、創設2年目の快挙に「全国でも優勝を目指したい」と意気込みを見せている。
同クラブは、2013年に開催された多摩国体・ハンドボール競技の会場として多摩市立総合体育館が決まった際に、競技の普及、裾野の拡大を目的として2008年から多摩市ハンドボール連盟が主催して開いた教室から始まった。以降、同連盟の事業としてチームを運営していたが、2014年春に教室に通っていた保護者たちの強い要望からクラブチームを創設。現在、市内の小学生男子26人、女子14人が所属する。
全国3位に勝利
「チーム力が問われる競技。昨年大会を経験した5年生がしっかりと6年生の下支えができるチーム」と宮嶋代表が評価する女子は、高学年9人で今大会に臨んだ。6チームを2ブロックに分けて総当たりで行われる予選リーグを全勝で勝ち上がり、準決勝も突破。決勝では、昨年全国3位になった強豪・東久留米ハンドボールクラブと対戦。試合序盤から攻勢をかけ、第1ピリオドを5対2でリードすると、第2ピリオドは相手にペースを握られ、7対9で追い上げを許す。最終ピリオドは、相手の反撃を凌いで6対5とものにし、見事18対16で初の栄冠を手にした。
この結果、東京都代表として7月18日・19日に千葉県で開催される関東大会、7月30日から京都府で開催される全国大会への出場を決めた。
「優勝目指す」
「都大会優勝を目指してやってきたが、まさかこんなに早く優勝できるとは思わなかった」とクラブ創設2年目での優勝に頬を緩める宮嶋代表。
昨年の都代表チーム・東久留米ハンドボールクラブや全国大会に出場する強豪チームは週に4、5回練習日を設けて活動をする中、同クラブは週に2回、総合体育館や多摩第一小学校の体育館等で練習を行う。学生時代競技経験がある宮嶋代表と、実業団でのプレー実績を持つ高橋智信コーチの指導のもと「跳ぶ・投げる・走る」を基本とした練習を続けてきた。「こうやって結果を出せたのは子どもたちの頑張りと、保護者の理解と協力があってのもの。これまでの積み重ねの結果」と胸を張る。
初の全国大会に向けて、現在、選手たちは調整を重ねる。「やるからには決勝まで行きたい。子どもたちには伸び伸びとやってもらえれば」と宮嶋代表。チームのキャプテンを務める長谷川真穂さん(西愛宕小6年)は「都大会で去年の優勝チームに勝ててうれしかった。全国には強いチームがいっぱいあるけど、優勝目指して頑張りたい」と抱負を語った。
なお、同クラブでは見学・体験を随時受付。活動の詳細はクラブHPで確認を。
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