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多摩 社会

公開日:2015.08.06

学徒で火工廠へ
女学生の日記 文化財団が本に

 戦時中、多摩市(多摩村)に唯一あった軍事施設「多摩火工廠」。1938年に稲城市(稲城村)にまたがって建設され、終戦まで陸軍の兵器を作る火薬工場の役割を担っていた。

 戦後は、米軍が接収、「多摩弾薬庫」として利用され、現在は米軍多摩サービス補助施設として、ゴルフ場の他、レクリエーション施設として使われている。

 (公財)多摩市文化振興財団ではこのほど、戦時中、立川高等女学校(現立川女子高等学校)に在籍し、火工廠に勤労動員された北島みさをさん(83)=埼玉県在住=の日記をまとめた「多摩火工廠 勤労動員日記」を刊行した。

 戦況が厳しくなる中で行われた訓話や火工廠で砲弾づくりを行っていた様子が挿絵も交えて克明に描かれている。同財団では「火工廠での作業の様子や戦時中の状況を知る記録としても貴重」と話している。

 同書はパルテノン多摩で販売中。問い合わせは同財団【電話】042・375・1414へ。

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