健康のための登山を後押ししようと、高尾山薬王院(八王子市高尾町)では同院の護摩受付所まで訪ねた人を対象に手帳を発行し、登山の証となるスタンプを押している。この「健康登山」は2000年頃からはじめた取り組みで、スタンプは21個押されると「満行(まんぎょう)」となり、新しい手帳に更新される。満行を繰り返し、100冊の手帳を数える登山者(成満者/2100回スタンプを押された人)が間もなく100人に達する。
7日時点 93人
「健康登山」は今から16年ほど前に、登山者と薬王院関係者との雑談の中から「登山の励みになれば」と始まった。本尊の飯縄大権現の縁日(毎月21日)にちなんで21回の登山で手帳1冊が埋まる内容とした。1冊分(21回登山)が終わることを「満行(まんぎょう)」といい、回数を重ねるとお祝い膳などの特典がある。さらに満行を繰り返し、100冊を達成すると「成満」といい、成満者の名前は受付の内側に張り出される。
最初の成満者が現れたのは07年。以降、ひと月に2人ほどのペースで成満が達成されており、9月7日時点での成満者は93人。1日に何回登っても1スタンプと決められているので、成満には毎日通っても6年近くかかる計算だ。同院によると、この「健康登山」に参加している人の総数は5〜6万人ほどで、これまでの満行者は6000人ほどという。「年内には100人目が現れるのでは」と同院は推測している。
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