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多摩 文化

公開日:2016.02.25

「聖ヶ丘の生物」を一冊に
多摩大聖ヶ丘中・高の有岡教頭が上梓

  • 「できる限り続けていきたい」と有岡教頭

 多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校(聖ヶ丘)の有岡淳教頭がこのほど、「2015年度版聖ヶ丘の生き物ウォッチング」を上梓した。

 同校は、五十嵐一郎校長の「Web日記」や生徒が作る「スクールライフ」など、日々の学校の様子をホームページ上で紹介。また、学校周辺で観察した植物を紹介する「植物図鑑」や、聖ヶ丘周辺に生息する生物の生態を紹介する「生き物ウォッチング」なども公開している。

 「生き物ウォッチング」は、3年前から理科(生物科)を指導している有岡教頭が担当。これまでにホームページ上で紹介してきたものを毎年1冊の本にまとめ、今回、2015年度版が完成した。

絶滅危惧種なども紹介

 「学校周辺の豊かな自然環境を、生徒や地域の人たちに知ってほしかった」と、「生き物ウォッチング」の公開の目的を語る有岡教頭。このコーナーでは、授業の合間や休日、自然科学部のクラブ活動で、学校周辺や聖蹟桜ヶ丘、よこやまの道などを歩き、見つけた昆虫や植物などを季節に合わせて定期的に紹介してきた。2015年度版は、近隣では普段見ることができない「キジ」や、都内で絶滅危惧種に指定されている「ハグロトンボ」、特定(危険)動物に指定されている「ヤマガカシ」など、ブログで紹介したものが本に収められている。

 「このブログをやるようになってから勉強になっている。知らないことも沢山あり、今まで撮ったことのない写真を撮ることができたりと、楽しくやっています」と有岡教頭は話す。

 今後、学校周辺では尾根幹線道路の拡張工事も予定されているという。「年々自然が衰えている気がする。開発によって生態系が変わらなければいいなと。うまく自然を残しながら、生活できる環境であってほしい」と自然への思いを語り、「今後もできる限り続けていきたい」と話している。

 なお、この本は地域の人たちへの配布も行っている(数に限りあり)。希望者は、同校・有岡教頭【電話】042・372・9393へ。

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