多摩市の英語学習補助者として22年間、中学校でネイティブの英語を子どもたちに指導してきたエドワード・ワインズローさんが2015年度をもって退任。3月24日に東愛宕中学校で最後の授業が行われた。
この日の授業では、英語を使った連想ゲームをチーム対抗戦で実施。最後には、生徒たちから英語の歌と、感謝の言葉、花束が贈られた。エドワードさんは「英語は難しいかもしれないが、文法は気にしなくていい。心から会話をすれば大丈夫。5年後には東京で五輪が開催され、外国人がいっぱい訪れる。良いチャンスなので、ぜひ友達をつくってほしい」と生徒へメッセージを贈った。
「リラックスが大事」
アメリカ・ウィスコンシン州出身のエドワードさんが来日したのは31年前。大学卒業後、仕事でグアムを訪れた際に、知り合った日本の友人が多摩市に住んでいたことから、来日。日本の文化が気に入り、市内に住みながら英会話スクールの講師を務め、その縁から多摩市の中学校でも英語を教えることになったという。
「子どもたちはとてもシャイ。英語もまったくできなかった」と当時を振り返るエドワードさん。今ではテレビや映画などで英語に触れる機会が増え、能力が上がってきているという。「間違えることが恥ずかしい、怖いと思っている。すごく残念。違う言葉を学ぶ時は間違えて当然。もっとリラックスすることが大事」と、上達の道を示す。
4月から沖縄に移り、同じように子どもたちに英語を教えている。多摩市での31年間を振り返り「『2代で習った』『英語教師になりたい』と街で声を掛けてもらえるようになって嬉しかった」と笑顔で話し、「22年間ありがとう」と、流暢な日本語でこれまでお世話になった人たちへ言葉を残した。
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