「多摩で生まれた子どもたちに、この街の素晴らしい景色、人、仕事を知ってもらって、大人になって外に出ていっても帰ってきたくなる、住みたくなる街にしたい」―。自身のその思いから、5年前に始まったのが「KAOFES」だ。
都内の大学病院の産婦人科に勤務していた時に、多摩地域から来る妊婦さんが多く、出張することも多かった。地に根を下ろし、入院施設や内視鏡手術、健診などトータルで診ることができる病院を作ろうと、2005年に聖蹟桜ヶ丘で「赤枝医院」を開院した。
開業して妊娠期から出産、産後まで関わっていく中で「ここで産まれたことをブランドに、自慢にしてほしくて」と産後に同院で産まれた子どもやお母さんたちが一堂に会し、顔と顔を合わせる「赤枝フェスティバル」を企画。年々参加者が増えていったこともあり、冒頭の思いとともに地域イベントにしようとできたのが「KAOFES」だった。
「地域の方々の協力があってできる」と協賛企業やボランティア、関わる人たちに感謝の意を示す。昨年は残念ながら雨で中止になったものの「それもひとつの思い出」とはにかむ。中止になったことで、逆に子どもや大人から声を掛けられ、期待されていることを実感したという。
子どもの成長と同じように、イベントも将来的に独り立ちすることを理想に掲げる。「子育てしやすく、ニコニコ笑って過ごせる街になってほしい」。その思いを胸に、イベントを支え続ていく。
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