今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療従事者が一緒になって走り、タスキをつないで日本を縦断するプロジェクト「RUN伴」。その「RUN伴多摩」が9月22日に行われ、約110人のランナーが多摩市内を走り抜けた。
日本全国で開催されている同プロジェクト。多摩市内での開催は、今年で3回目。今年は認知症当事者22人を含むランナー110人と、応援者約300人が参加して盛大に行われた。
当日は「聖蹟桜ヶ丘」「永山」「唐木田」の3コースに分かれて、ゴールのパルテノン多摩を目指してスタート。協力店や協力施設で休憩しながら、沿道の声援を受けて市内を走った。永山コースでは、この日行われていた「永山フェスティバル」にも飛び入りで参加。ステージに登壇し、プロジェクトのPRも行った。ゴールのパルテノン多摩大階段下では「RUN伴東京」実行委員会公認応援歌を歌うデュオ「オレンジリングス」の歌に出迎えられる中、ランナーたちは次々に笑顔でゴールテープを切っていった。
事前の実行委員会から参加し、永山コースを完走した認知症当事者の中田哲行さん(58)は「このイベントが毎年続き、多摩市が誰にも優しい街になってほしい」と話していた。実行委員長を務めた曽谷真由美さんは「事前に地域を知っている人たちが独自にルートを考え、実際に走りながら地域とつながることができた。今後、小・中学校、大学などこれまで関わることがなかった団体にも口コミで広がっていってほしい。多くの方に自然に参加してもらえるような取り組みになっていければ」と振り返り、今後へ期待を寄せた。
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