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二人三脚で生み出す幻想譚 市内在住の大池昌史さん 銅版画作家デビュー

文化

掲載号:2018年12月13日号

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大池昌史さん(左)と母親・レエナさんのユニット「MAYA」で作品を制作
大池昌史さん(左)と母親・レエナさんのユニット「MAYA」で作品を制作

 市内在住の大池昌史さん(28)の銅版画作家デビューとなる展覧会「二人の作家が共鳴し合う銅版画の世界」が11月22日から28日まで、京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店7階にある京王ギャラリーで開催された。

 大池さんは、アメリカのボストン出身。中度の知的障害があり、幼い頃から、音楽家で画家でもある母親のレエナさんと一緒に、自身の愛称でもある音楽グループ「MAYA」で活動を行っていた。18歳の頃から銅版画に挑戦し、単独で、時にはレエナさんと二人三脚でユニット名「MAYA」として作品を制作。制作初期に生み出された作品『WHY?』は、「第13回全国蔵書票展」の日本書票協会賞を受賞するなど、紡ぎ出す作品の数々は「心の小箱からわき続けるやさしい美しい感性を形にしている。その心が行う行為が見える形になり、銅版画が語りかけてくれる」と専門家から評されている。

「皆さんに愛されるキャラクターを」

 今回の展覧会は、昌史さんにとってギャラリーで初めての個展。「いろいろな方が来てくれて嬉しい」と昌史さん。以前から二人を知る人たちだけでなく、同店に買い物に訪れた人たちも数多く来場し、その作品の数々に魅了され、購入していく人たちもいた。レエナさんは「皆さんと会場でお話しできて嬉しい」と話す。

 銅版画は、誰にでもなじみやすく、障害があっても描くことができるものだという。絵を描くことが好きな昌史さんは、猫やアルマジロ、ワニなど動物を描くことが多く、それをレエナさんが銅板に転写して、昌史さんがなぞっていく。時には、レエナさんが背景を描いたりと、その時の自由な発想で創り出す作品は、幻想的でファンタジックなものばかりだ。

 「好きなように描いている。絵を描くのは楽しい」と話す昌史さん。レエナさんは「10年経つけど、楽しくて仕方ないみたい。この先、この才能を伸ばしていき、続けていけるような環境をつくっていければ。いろいろなものを描きながら、描くことの多い動物をあたためつつ物語にして、皆さんが癒され、皆さんに愛されるキャラクターにしていきたい」と今後に向けて抱負を語った。

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銅版画作品『Adagio』

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