多摩版 掲載号:2019年3月7日号
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東落合小 地域つなぐ「ごみ出し」 文科大臣、都教委から表彰

教育

寺前さん宅でごみを受け取る(左から)谷澤くん、新谷くん、廣田くん
寺前さん宅でごみを受け取る(左から)谷澤くん、新谷くん、廣田くん

 地域とのつながりをつくろうと、市立東落合小学校(鈴木純一郎校長)では、6年前から子どもたちが登校途中の高齢者宅に立ち寄り、ごみ出しのボランティア活動を行っている。その活動が評価され、このほど、「第13回SYDボランティア奨励賞」で最高賞となる文部科学大臣賞を受賞、あわせて東京都教育委員会の児童・生徒等表彰を受けた。

 社会教育団体である公益財団法人修養団(渋谷区)が主催する「SYDボランティア奨励賞」。毎年、「私(たち)の幸せの種まき」をテーマに、学校や、地域でのPTA、子ども会、団体・グループなどのボランティア活動で、画期的で新しい試みを展開する他、優れた活動によって著しい効果をあげたグループ、団体を顕彰しているものだ。今年は、全国から93件の応募があった中で、同校が最高賞となる文部科学大臣賞を受賞した。

 また東京都教育委員会から、環境美化活動や、福祉活動、伝統・文化の継承活動、奉仕活動、子供会等、地域における活動を継続的に実践したとして表彰された。

延べ470人が手伝い

 同校が、このごみボランティアを始めたきっかけは、東日本大震災だった。以降、地域コミュニティの中核である学校として、もっと地域とのつながりをという声が子どもたちや教員の中で広がった。学校周辺にある落合団地は、エレベーターがなく、老朽化、高齢化が進み、居住者がごみ出しに苦労しているという話もあり、「ごみ出しボランティア」のアイデアが生まれた。学校の教育連携コーディネーターの協力で、地域の自治会、敬老会からごみ出しを希望する家庭を募った結果、8軒から手が挙がり、2013年10月から実施することになった。

 活動は、週に2回。6年生2〜4人がグループとなって隔週で交代しながら、登校途中の高齢者宅に立ち寄り、燃えるごみを受け取って、ごみ集積所まで運ぶ。6年間で参加した子どもたちの数は延べ470人にのぼる。

「学校の伝統に」

 2月22日早朝、団地の前で待ち合わせていたのは、廣田璃水くん、新谷とわくん、谷澤蓮真くんの3人だ。3人はそろって、団地の階段をあがり、寺前直子さん宅を訪問。「おはようございます」と元気よく挨拶し、ごみを受け取った。「中学校の制服はできた?」と声を掛ける寺前さん。こうした光景が週2回続く。

 寺前さんは「ごみ出しも助かるし、学校の様子や、行事、地域のことがいろいろ聞けて楽しい」と笑顔で話す。廣田くんは「お手伝いができてちょっといい気分」と話し、新谷くんは「朝早く起きるのは大変だけど、『ありがとう』と声を掛けてくれると嬉しいし、やりがいを感じる」と話す。谷澤くんは「ごみ出しの時に話すことで地域との関わりができているなと思う」とこの取り組みについて語る。

 2月9日に都庁で行われた教育委員会表彰には、佐藤聖香さんが出席。10日の「SYDボランティア奨励賞」の表彰式には、村上楓斗くんが出席し、それぞれ賞状と記念のクリスタルトロフィーを受け取った。村上くんは「みんなで協力して、6年間続けてきたことが受賞につながって嬉しい。地域の方に役立っていければ」と話した。

 鈴木校長は「地道に継続してきたことが認められて子どもたちにとって励みになる。学校の伝統として続けていくとともに地域コミュニティの中核としての役割を果たし、この活動以外の取り組みも考えていきたい」と今後へも意欲を見せている。

賞状とトロフィーを手にする村上くんと佐藤さん
賞状とトロフィーを手にする村上くんと佐藤さん

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