誰もが健康で幸せを実感できる「健幸都市」の実現を目指して、様々な取り組みを行っている多摩市。2月23日に桜美林大学アカデミーヒルズで、「ライフウェルネス検定」を実施し、受験した81人に合格証が手渡された。
市では一昨年12月に「人生100年時代」に向けた取り組みの一環として、人生を最期まで満喫してもらおうと、老いを学ぶための多摩市オリジナルのテキスト「あなたの生き方・老い方応援」本を発行。市内の書店等で1冊500円で販売しており、これまでの出荷累計は2千部に迫るほど、好評を博しているという。
このテキスト本をもとに健康情報や、フレイル予防等を学んでもらおうと、昨年に続いて実施されたのが「ライフウェルネス検定」だ。
「楽しく老いを」
当日は、81人が受験。冒頭、挨拶した阿部裕行多摩市長は「気張らずにぜひ一夜漬けの方もいると思いますが、学んだ成果をペーパーの方に全力で注いでいただき頑張ってください」と受験者にエールを送った。その後、センター試験さながらの緊張感の中で検定が開始された。
検定は、テキストから出題され、多摩市健幸都市宣言や、健康情報、フレイル予防に関する問題などが出題された。検定後には、倉吉紘子多摩市健幸まちづくり政策監による、問題の解説と答え合わせが行われた。
休憩をはさんだ後には、テキストを監修した桜美林大学老年学総合研究所所長の鈴木隆雄氏による講演が行われた。「よりよく生きるための老年学」をテーマに鈴木氏は、今回の検定で出題された問題について補足説明。加えて、フレイル予防や年齢をとって筋肉量が落ちる「サルコペニア」、筋肉、骨、関節などの運動器が老化によって弱くなる「ロコモティブシンドローム」などについてユーモアを交えながら解説し、日頃心掛けることなどについてわかりやすく解説した。
最後に、受験者全員に合格証が贈られた。受験者を代表して合格証を受け取った山口正義さんは「今回初めて参加させていただいて勉強になった。今まで自分で勘違いしていたこともあり、今日ここに来てよく分かった。今日来ることができて本当によかった」と感想を話していた。
倉吉健幸まちづくり政策監は、「今回検定を通じて、皆さんの学び、生き方、老い方、いろんなことが明るく楽しくなっていければ」と今後に意欲を見せていた。
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