多摩版 掲載号:2019年3月21日号
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国士舘高校野球部 「最弱」から全国へ 10年ぶりセンバツ出場

スポーツ

甲子園に臨むメンバー
甲子園に臨むメンバー

 3月23日に開幕する「第91回全国選抜高校野球」。永山にある国士舘大学多摩キャンパスの野球場で練習している国士舘高校が、東京都代表として10年ぶりに出場する。「春の国士舘」と呼ばれ、過去8回センバツに出場し、ベスト4に入ったこともある同校。名将・永田昌弘監督に率いられ、再び甲子園での国士舘旋風に期待がかかる。

 「史上最弱」-。今チームがスタートした時に、永田監督から選手たちにかけられた言葉だった。

 1983年に監督に就任した永田監督=中面・人物風土記で紹介=。これまでに春7回、夏1回、甲子園へと導いた。2006年1月に同大学の強化のために一時高校を離れるも、16年9月に復帰。復帰後、わずかな期間でチームは力をつけ、昨夏の都大会でベスト4に進出。甲子園へと着実に近づいていった。

 そうした中で、始動した新チーム。力のあった3年生が抜け、前チームから試合に出ていたのは黒川麟太朗選手(2年生)のみ。そのチーム状況にも関わらず、練習から厳しさ、緊張感が感じられず「勝てるわけがない」と永田監督は選手たちを突き放したという。

 松室直樹主将は「監督さんから『史上最弱』と言われて練習も見てもらえず、自分たちも投げやりになった時もありました。『技術はあるのにやらないのが嫌いだ』と言われて、2年生だけで話し合いました」と昨夏を振り返る。それから、声出し、練習中の機敏な行動など、2年生自らで律し取り組んでいった。監督も練習方法の課題を探る中で、投手陣にランニングメニューを多く課すと、次第に試合で失点が減り、勝てるようになっていったという。

優勝に「頭真っ白」

 迎えた秋季都大会。「飛びぬけた選手がいない。投手がまとまっていて、投打のバランスが取れたチーム」と永田監督が称すように、白須仁久、石橋大心、山崎晟弥(いずれも2年生)の3投手を中心に、打線はつないで4番の黒澤孟朗選手(1年生)が返す野球で、1次予選から接戦をものにし勝ち進んでいった。ターニングポイントになった試合が3回戦の関東一戦。好投手を相手に打ち勝ち「やればできると自信につながった」と松室主将は振り返る。

 決勝の相手は、強豪の東海大菅生。事前のスカウティングで「相手の投手は立ち上がりが良くない。勝負するならそこだと思っていた」と永田監督。その言葉通り、初回で4点を先制。以降は相手投手に抑えられ、終盤には1点差まで追い上げられるも逃げ切って、優勝を決めた。「新チームになった時に優勝できるとは思えなかった。頭が真っ白になって不思議な感覚だった」と松室主将はその瞬間を振り返る。

「東京代表。全力で」

 「チームの輪は前チームよりも上だと思っている。前から試合に出させてもらっているので、技術的な部分や声がけで先頭に立ってやっていきたい」と黒川選手。重ねて「春に甲子園に出て終わりではない。勝って多くの経験を積んで夏につなげていきたい」と意気込みを語る。松室主将は「大会に向けて、チームの意識が高まってきている。東京を代表して出場するので、全力で戦いたい」と抱負を語る。続けて「試合中に楽しんでいる姿を皆さんに見ていただければ。日頃からお世話になっている多摩の方々にプレーする姿を見てもらって元気になってもらいたい。それで恩返しできたら」と話している。

 初戦は27日に明石商(兵庫)と第1試合で対戦する。

(左から)チームを引っ張る石橋、山崎、白須の3投手と松室主将
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永山で練習する選手たち
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