「第38回せいせき桜まつり」の企画のひとつ「お茶っこサロン」が4月7日、関・一つむぎ館で開かれた。
「お茶っこサロン」は東日本大震災で首都圏に避難してきた人に楽しんでもらう場としてだけでなく、被災者同士のコミュニティの場にと、近隣の自治会や同館の協力のもと、同まつりのひとつの企画として震災以降毎年開催されてきた。
今年も市内だけでなく、川崎市や中野区から21人が会場を訪れ、お茶を飲みながら、祭りや訪れた人たちとの交流を楽しんでいた。
今年で3回目の参加という永山に住む池上敏さんは、震災のすぐ後に福島県いわき市から多摩市に住む子どもたちのところに夫婦で身を寄せ、同年8月に転居。今年は、初めて夫の裕博さんと一緒に会場を訪れた。「生まれて育ってきたところで、今でも家があるが泊まることはできない状態。こうして関心を持って企画をしていただけるのはありがたい」と話す。
また今年初めて行われた、たまロケーションサービスと恵泉女学大学との協働による展示「福島 桜で結ぶ 多摩」も見学し、福島と多摩の桜の名所が編集された映像を見て「長年住んでいた場所で、ニュースでも見ていた。懐かしい気持ちになった」と目を細めていた。
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