「小倉百人一首競技かるた全国中学生選手権大会」の団体戦が8月3日、杉並区立天沼小学校で開催され、市立和田中学校1年生の矢島聖蘭さん(12)が東京都代表のメンバーのひとりとして出場し、優勝した。翌4日には同大会の個人戦が湯島天満宮(文京区)で行われ、中学1年生・選抜の部で優勝。2冠を達成した。
矢島さんは、小学5・6年生の時に「全国競技かるた小学生選手権大会」で学年別チャンピオンに輝いており、同年代では全国トップの実力者。今年4月には、全日本かるた協会が定める級位のA級に昇級し、現在、最年少のA級保持者だ。
今年6月に行われた今大会の東京都予選会では、中学1〜3年生が出場する中で上位7人に入り、団体メンバーに選出。全国大会では、予選リーグ初戦でチームは勝利を収めたが個人では敗戦。2戦目は監督の意向で休んだものの、以降の試合はすべて出場。個人で勝ってチームに貢献すると、次々と勝ち上がり、団体戦優勝を決めた。
翌日の個人戦でも、初戦から危なげなく勝ち続け、決勝では小学生時代からの友人であり、ライバルでもある植野葉月さん(京都)に勝って栄冠に輝いた。「A級としてのプライドもあったし、下の級の人たちには負けられないと思っていたので、個人でも団体でも優勝できて嬉しい」と笑顔で話した。
「来年の大会は5段で」
8月20日には、阿部裕行多摩市長のもとを訪れ、全国大会優勝を報告。阿部市長は「小学生で大活躍され、中学生でも個人、団体で優勝されて、多摩の誇り。目標のかるたクイーンを目指してこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。
矢島さんの当面の目標は11月に行われる中学校関東選抜大会のメンバーに選ばれること。「来年の全国大会には5段で出場したい」と意欲を見せ、今後の飛躍を誓った。
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