2021年11月1日に市制施行50周年を迎える多摩市。市では昨年12月26日、公募していた50周年記念のロゴマークを決定したことを発表した。採用されたのは、市内和田在住の河野(かわの)奈緒美さん(43)の作品。今後、機運醸成のためにこのロゴマークを使ってグッズを作成する他、イベント等でPRし市内外に発信していく予定だという。阿部裕行市長は「50周年にふさわしい。市の宝物にしたい」と話している。
市では、市制施行50周年を盛り上げるために、記念事業として市の魅力を国内外に発信していくことをめざし、様々な事業を計画。その一環として、今回キャッチコピーとロゴマークの作成を企画した。
キャッチコピーは、昨年6月に全国から寄せられた410件の中から、市職員で構成されるワーキングチームで一次投票を実施。絞り込んだ6作を市内公共施設で投票を行った結果、鶴牧在住の山本朝子さん(50)の作品「くらし・たのし・たまし」が選ばれた。
一方、ロゴマークは、昨年7月から9月にかけてキャッチコピーに合わせたデザインを条件に募集したところ、全国から84作品が集まった。その全作品を昨年10月に行われた「ハロウィン多摩センター」でブースに掲示。来場者約400人に投票してもらった結果を反映し、ワーキングチームメンバーで一次選考を実施。その中から選んだ10作品を、多摩市育ちの漫画家・安野モヨコさん、サンリオピューロランド館長で(株)サンリオエンターテイメント社長の小巻亜矢さん、日本アニメーション(株)のイラストレーター・永見夏子さんに審査してもらった結果、河野さんの作品が選ばれた。河野さんの作品は、市の花「ヤマザクラ」や、多摩市の丘陵、緩やかに流れる河川、発展を続けるビルなどの街並みがあしらわれ、外側に向かってはじける円と曲線は未来へと躍動する姿が表現されている。
昨年12月26日に開かれた記者会見には、二人が揃って出席。中央大学国際経営学部で教授を務めている山本さんは「子どもや外国人にも読みやすく親しみやすいようにと考えた。選んでいただけて嬉しい」と喜んだ。(株)ユニカで広告デザイナーを務める河野さんは「多摩市の街の風景は、鉄道模型のジオラマのように感じていた。多くの人に愛されるようになってほしい」と期待を込める。
阿部市長は「多摩市に住んでいる方々の思いをキャッチコピーにしていただき、そのイメージが反映されたロゴマークで50周年にふさわしい、未来にはばたく素晴らしいものができた。市の宝物にしたい」と話した。
このキャッチコピーとロゴマークは、今年から3年をめどにグッズ作成やイベント等で使用し、市内外へのPRに使用していく予定だという。
多摩版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|