神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2020年8月27日 エリアトップへ

多摩市ツバメ調査団の団長を務めた 渡辺 仁さん 和田在住 52歳

公開:2020年8月27日

  • X
  • LINE
  • hatena

ツバメの調査・研究を

 ○…2016年、17年に30年ぶりに実施した多摩市のツバメ調査。49人から成る調査団の団長を務め、メンバーと一緒に市内を歩いて回った。ツバメの数が減っているのではと言われる中で、市内の数は減少しておらず、営巣の場所が変わっていることが分かった。「ツバメがいるところは人にとっても理想的な場所。ツバメと共生できる方法を知ってもらえたら」と笑顔で話す。

 ○…横須賀市出身。幼い頃からバードウォッチングなどが好きで大学では生物学を学んだ。卒業後は、都心の建設コンサルタントの会社に入社。生物の調査などに携わっていた。そうした中で興味を持ったのがツバメだった。都心のビル群の中でも繁殖していると聞いて調査に参加。小中学生でも知っている身近な存在にも関わらず大人向けの案内書がないほどツバメの生態は謎が多い。「知れば知れるほど面白い」と調査、研究にのめり込んでいった。

 ○…仕事で全国や海外で生物調査のプロジェクトなどに携わっていたが、地域に根差した活動がしたいと一念発起。昨年、会社を退職しNPO法人東京生物多様性センターを設立した。今後は東京をフィールドに、自治体の生物多様性の地域戦略づくりを地元の人と一緒に関わっていくことが目標だ。「都市に適応している東京の自然は面白い。これまでの経験や知識を活かした活動をしていきたい」と微笑む。

 ○…NPOの立ち上げや日々の活動に対する家族の理解に感謝する。これから大学の博士課程でツバメとコロナの影響に関する論文を書く予定。「少しはわかるようになったけど、一生かけてもすべての謎は解けないでしょうね」。これからもツバメのみならず、生物についての研究、調査のライフワークが続く。

多摩版の人物風土記最新6

高瀬 喜重子さん

創立50周年を迎えたわかば卓球クラブの代表を務める

高瀬 喜重子さん

一ノ宮在住 86歳

4月11日

渋下 すみれさん

被災地復興支援企画のトークセッションでファシリテーターを務めた

渋下 すみれさん

落合在住 21歳

3月28日

中山 京子さん

マリアナ政府観光局から名誉観光大使として表彰された

中山 京子さん

多摩市在住

3月14日

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

3月24日に開かれる「せいせきさくらがおかメリーゴーランド」を共同主催する

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

関戸在住 42歳

2月29日

清原 惟さん

映画「すべての夜を思いだす」の監督・脚本を務めた

清原 惟さん

多摩市出身 31歳

2月15日

ゴルバニ レザさん

東京都ベンチャー技術大賞を受賞した株式会社エコノフリーズの代表を務める

ゴルバニ レザさん

永山在住

2月1日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook