神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2020年11月5日 エリアトップへ

元日活の大部屋俳優で、初主演作『人生とんぼ返り』が11月22日から公開される 中山 善助さん(芸名:近江大介) 愛宕在住 92歳

公開:2020年11月5日

  • X
  • LINE
  • hatena

日活を支えた名脇役

 ○…日活の大部屋俳優として昭和の黄金期に活躍。これまで出演した映画の作品数は500を超える。そんな名脇役が主役を務める作品『人生とんぼ返り』が11月22日(土)から、ラピュタ阿佐ヶ谷で公開される。激動の昭和や生い立ち、過去に出演した作品を語るドキュメンタリー作品。「斬られ役が主役なんて驚きですよ。思い出が詰まった作品。ぜひ観ていただければ」と破顔する。

 ○…終戦後に、旅回り一座の文芸部から剣劇役者に。巨匠・マキノ雅弘監督と出会い、日活の俳優として歩み出した。斬られ役専門として数々の作品に出演。確固たる地位を築いた。危険なシーンでは俳優の代わりにスタントを務めた。「二条城のお堀にはまったり、氷の張る池に飛び込んだり。危険手当ももらってましたし、移動もハイヤーでね。良い時代でした」と目を細める。

 ○…昭和の大スターたちと度々共演。特に印象に残っているのが月丘夢路だ。自身のセリフが出てこなかった時にアドリブでフォローしてくれた。「スターだから隣りにいるだけでガチガチ。かわいがってくれて嬉しかった」と微笑む。石原裕次郎と仲が良く、収録後によく飲みに行った。「彼はモテるから悔しくて。だから手品を覚えて、女性の気を引いてましたね」と豪快に笑う。

 ○…日活を辞めた後、妻の故郷だった多摩市に転居。高齢者施設などへ慰問活動を行い、それは今も続く。手作りのクイズや、手品を披露し、過去の出演作品の話をすると喜ばれるという。昨年その功績が認められ、多摩市民表彰を受賞した。「昔の仲間がみんな逝ってしまって、斬られ役が最後に残ってしまった。今回の作品は最期の死に土産ですよ」。波乱万丈の人生を歩んできた名脇役が令和に光り輝く。

多摩版の人物風土記最新6

城所 久夫さん

4月1日付で多摩市消防団の団長に就任した

城所 久夫さん

連光寺在住 61歳

4月25日

高瀬 喜重子さん

創立50周年を迎えたわかば卓球クラブの代表を務める

高瀬 喜重子さん

一ノ宮在住 86歳

4月11日

渋下 すみれさん

被災地復興支援企画のトークセッションでファシリテーターを務めた

渋下 すみれさん

落合在住 21歳

3月28日

中山 京子さん

マリアナ政府観光局から名誉観光大使として表彰された

中山 京子さん

多摩市在住

3月14日

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

3月24日に開かれる「せいせきさくらがおかメリーゴーランド」を共同主催する

松崎 雄大(まつざき ゆうすけ)さん

関戸在住 42歳

2月29日

清原 惟さん

映画「すべての夜を思いだす」の監督・脚本を務めた

清原 惟さん

多摩市出身 31歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook