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「けぇどの会所・長屋」 ヒト・モノ・コトが出会う場所 関戸に新たな空間が誕生

社会

掲載号:2021年2月4日号

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旧鎌倉街道沿いに立つ「蔵」のような外観が特徴
旧鎌倉街道沿いに立つ「蔵」のような外観が特徴

 旧鎌倉街道沿い、行幸橋交差点のすぐそばに”蔵”のような和風な建物がこのほど完成した。この建物の名は「けぇどの会所」「けぇどの長屋」。「会所」内には、茶の間、シェア・キッチン(カフェ)、ギャラリーがあり、一般の住居となる「長屋」(6室)が併設している。

 「ヒト・モノ・コトが出会い、日常の暮らしをちょっと豊かな場所にしたい」と話すのは、この建物のオーナー・小林攻洋さん(79)=関戸在住。もともと事業者に貸していた土地が空いたため、当初はアパートにしようと考えていたという。「アパートで単に人に貸すだけでは面白くない」と、地域の人たちが集まる場所にするため、住居とコミュニティスペースを併せた場所として作ったのがこの「会所」と「長屋」だ。

 小林さんは、長年、稲城市役所に務め、まちづくりに携わっていた。定年を迎えた後も、再任用で勤務し、その後もNPO法人の事務局長や理事などを務めるなど、地域の人たちと関わりを持ち続けている。今回の会所と長屋も、そうした経験の中で培ったアイデアが基になっており、「地域の人たちが集まる場所として公民館があるが、公的機関だとどうしても制約がある。公民館のような場所を民間でやってみたかった」と語る。

まちの「縁側」に

 名称になっている「けぇど」は小林家の代々の屋号で、そこから名付けられた。建物で特徴的なのがその外観。旧鎌倉街道という歴史ある街道に似合う和風の”蔵”をイメージし、軒下の渡り廊下もこだわったという。一また正面の庭となる「桜のひろば」は、心地よく、くつろげるだけでなく、朝市やマルシェなどを企画していく予定だ。

 一方で、会所の建物内は、「茶の間」でありながら洋風のコミュニティスペースがあり、ここには誰もが立ち寄れ、時にはイベントやワークショップなどの場に開放することも考えているという。現在、カフェとしている場所は、シェア・キッチンとしても活用でき、ここで料理教室やケーキを作って販売したりもできる。併設された「ギャラリー匣(はこ)」では、常時小林さんたちのお勧めの作家による陶磁器や木工などの作品が展示・販売され、展示や演奏会などで利用することも可能だ。

 小林さんは「まだ始めたばかりで、どういう仕組みをつくっていくかが課題。ファンの会を作ってここで何かをやっていきたい。そして場を提供することで、ここで出会った人たち同士で何かを始めたり、何かイベントを開くことで新しいコミュニティができ、ネットワークが広がっていってほしい」と期待を寄せる。続けて「長屋に入居された方も、コモンスペースとして会所を利用したり、地元の人たちとゆるやかにつながりながら、暮らしを豊かにしてもらえれば。そんな『まちの縁側』のような場所にしていきたい」と話している。
 

オーナーの小林さんと娘の更来紗さん
オーナーの小林さんと娘の更来紗さん

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