市立瓜生小学校(水野裕司校長)で2月5日、2年生の国語の時間に、馬頭琴演奏家のウルグン・バヤルさん(36)を迎えて、モンゴルの文化や、馬頭琴の生の音にふれる授業が行われた。
2年生の国語の教科書に掲載されている『スーホーの白い馬』。同作品は、モンゴルの草原に住む羊飼いのスーホーと、スーホーに仔馬から育てられた白い馬、「馬頭琴」の由来になったとされる物語だ。
同校では、5年前から2年生の国語の授業で、同作品に登場する馬頭琴に実際に児童たちにふれてもらおうと、教育連携コーディネーターの協力のもと、全国で馬頭琴の演奏活動を行っている内モンゴル自治区出身のウルグンさんを招いた授業を行っている。
例年、児童たちに馬頭琴を弾いてもらう体験を行っていたが、今年はコロナの影響で中止になったものの、当日は、ウルグンさんがモンゴルの地理や言葉、文化、楽器などを映像を使って紹介。馬頭琴の仕組みや、演奏方法を紹介した後、『スーホーの白馬』など5曲が披露され、児童たちはその音色に熱心に耳を傾けていた。
教科書に出てくる馬頭琴の音を生で聞いた児童たちは「演奏が難しそうだった」「いろいろな音が出せてすごかった」「(モンゴルが)日本と大分違うことを知ることができた」と感想を述べていた。ウルグンさんは「楽器や演奏、モンゴルについて、正しいものを覚えてもらえたら嬉しい。子どもたちが大好きなので、こうした機会を作ってもらえて幸せ」と感慨深く語っていた。
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