多摩市内の公道を走る予定だったランナーも参加した東京五輪聖火リレーの点火式が10日、八王子市の富士森公園で行われた。新型コロナウイルスの影響で公道での走行が中止となり、多摩を含む近隣4市のランナーがこの点灯式に参加して聖火をつないだ。
式には多摩のほか、八王子や日野、昭島市内を走る予定だったランナー約100人が参加。自治体ごとにトーチに火を灯しつなぐトーチキスや記念撮影が行われた。この日の最終ランナーを務めたのは、八王子出身で北京・リオ五輪でメダルを獲得した柔道家の中村美里さん。ステージ上の聖火皿へ聖火を灯し、式典を締めくくった。
「滅多にない機会」
当日、式典は非公開で開かれ、公園の外にはその様子を見ようとする人だかりも。見学した50代男性は「全然物足りない。楽しみにしていたが残念。このままで五輪は盛り上がるのか」と不安な声があがる一方で、20代女性は「滅多にない機会。近くで見たかった。競技はバスケと野球に注目したい」と声を弾ませていた。
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