落合中学校に通う水町龍太郎(3年)、騎士(1年)きょうだいが8月、競泳競技で活躍をみせた。兄の龍太郎さんは中学校の全国大会で実施された男子400m個人メドレーで4位入賞。弟の騎士さんは全国JOCジュニアオリンピックの200m自由形(11〜12歳)で2位に入るなど複数種目において表彰台にあがった。「良かった。弟の活躍は刺激になる」と龍太郎さんは話している。
両大会とも8月の下旬に行われ、積極的な泳ぎをみせたのが騎士さん。
ジュニアオリンピックの競泳競技は大阪で開かれ、自由形で2位になったほか、本命と位置付けていた200m個人メドレーでは最初の種目となるバタフライ、背泳ぎまでの100mをトップ通過。続く不得意の平泳ぎで抜かされてしまったものの、最後の自由形で粘り3位入賞を果たした。
また、同じく11〜12歳が対象となる50m背泳ぎでも最初から積極的な泳ぎをみせて3位となる活躍をみせたが、「3種目共に優勝を狙っていたので悔しさの方が強い。小学生の時に勝てなかった相手にまた負けてしまった」と騎士さん浮かない表情で話す。
「刺激になる」
一方で、大舞台で冷静な泳ぎを披露したのが龍太郎さんだ。千葉県で8月下旬に開かれた中学校の全国大会、400m個人メドレーで前半の100mは6位通過だったものの、慌てることなく後半の平泳ぎ、自由形で盛り返して4位に滑り込んだ。
龍太郎さんは「悔しさも残ったが、タイムが自己ベストだったので良かったと捉えている」と大会の感想を話し、きょうだい2人とも全国大会で活躍できたことに対しては「弟が良い泳ぎをすれば刺激になるし、うれしいことです」と騎士さんを見つめる。
幼少期から
幼少期からスイミングクラブに通っていた2人。小学生からはレースに出場するようになり、共に3年生頃から全国大会に出場するようになったという。きょうだいを指導するスイミングクラブ「アクラブ堀之内」(八王子市)の徳永貴志コーチは「泳ぐスタイルも性格も対照的なきょうだい。龍太郎は慎重に物事を進める性格で、泳ぎは後半型。一方、騎士は普段から積極的で前半から行くタイプなんです」と笑う。ただ、共にポテンシャルは高く、これからも着実に練習を積んでいければ、進学してからも活躍が見込めると太鼓判を押す。
2人は共に「日本水泳連盟が主催する合宿などに参加できるようになる定められた記録を破ることが当面の目標」と口を揃え、龍太郎さんが「いずれ世界大会に出場したい」と話せば、兄の背を見ながら騎士さんは「私は世界一になりたいです」と意気込みを語っている。
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