多摩市内の公共施設や公園、道路などの整備にあたってきた株式会社多摩ニュータウンサービスが今月、50周年を迎える。事業を通じて、街の移り変わりをどう見てきたのか。千田拓雄代表に聞いた。
――多摩市と共に成長してきた
「まさにそう。多摩ニュータウン事業に合わせ、増えていく建物や道路、公園などの管理、整備にあたってきた。本当に急成長してきたと思う。現在の成熟した街並みをみると感慨深いものがある」
――どんなところに歳月を感じる
「ニュータウン周辺の道路などに並ぶ街路樹かな。入居が始まった当時は小さく細い木がぽつんぽつんと立っている感じだったが、今では青々と育ち、美しい景観を生み出している。大きく育ったなぁと思うね」
「一方で街路樹はこの近年、道路まで枝葉がはみ出すなど、枝をせん定しないと交通の支障になるところも出てきている。多摩の街づくり全体にも言えることだが、市制施行50周年を迎えるなか、この辺で一度、街の再生という視点をもって多摩をみていく必要があるのではないかと考えている」
――公園のトイレなどを見てもそう感じる
「そうだ。市内公園のトイレは未だ、和式のものが使用されているところも少なくないが、それでは若い人は寄り付かなくなってしまう。もっと清潔感がある洋式のものなどを使うようになれば、ニュータウンのイメージがアップし、若い世帯などが移り住んでくるきっかけにもつながるのではないか」
「多摩が住みやすい街であるのは事実だが、若い人たちの定住が増えていかないのはこんなところにもあると思う。私の次男も結婚を機に都心に住むようになったが、『やはり、みどりが多い街で暮らしたい』と3年もしないうちに多摩へ戻ってきた。多摩には可能性があふれている。みんなで新たな道を探っていければと思う」
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