複合文化施設「パルテノン多摩」(落合)のグランドオープンまで半年を切った。プレオープンまではおよそ2カ月の現在、準備の進捗はどうか。塩谷文則・副館長に聞いた。
--現在はどのような準備を
「建物の外観、内装ともほぼ完成し、先月中旬から机や椅子、トイレットペーパーなどの消耗品、その他備品を運び入れているところ。予定通りのものが届いたか現在、スタッフみんなで確認する毎日だ。また、照明や音響設備などがしっかりと機能するのかなども担当部署ごと進め、2月には事務所もパル多摩内へ引っ越しする予定となっている」
ゆとりつくる
--施設はどのように変わりますか
「まず、メインの大ホールは座席数を以前の1414から1154席に減らして一人ひとりのスペースを広く、ゆとりのあるものにした。また、音響設備を最新のものに入れ替えたのでリニューアル前に比べてより良い音を楽しむことができるようになる」
「一方で、キッチンと調理器具を完備した部屋や、工作や美術制作に最適なスペースなどを新設した。ワークショップや教室などに使用できる場所。4月にはモニターを募ってこれらスペースを使ってもらい、何ができるのか、市民の皆さんの声を伺いたいと考えている」
「また、今回新たに親子が交流できる場や一時保育を行う場所も設けた。子育て中の人でも気軽に鑑賞することができて、ワークショップなどを主宰できるようにしていければと思う」
若者を意識
--どんな施設を目指しますか
「老若男女だれもが立ち寄りたい、と思える場所にしたい。そのために意識するのが若者だ。これまでは若者向けの公演などが少なく、多摩市内に住んでいても、『パル多摩のことは知っていても、行ったことがない』という若者が現在は多いのではないかと思っている」
「今後は例えば卒業式をパル多摩で開催してもらうなど、若者が施設に足を運ぶ機会を増やしていきたいと考えている。『パル多摩って面白いことやっている』と若い人たちに認識してもらえるようにしていければね」
--そのなかで課題は
「やはりコロナ対策について考えることになる。計画の段階では想定になかったこと。用事がなくても立ち寄りたくなる施設にしたいと考えていたが、感染の状況によっては人数制限を設けたり、キャンセルの在り方についてより考える必要が出てくる」
「施設も充実するなか、今後はより経営的視点をもって施設運営にあたる必要も感じている。多くの方に注目してもらい、当施設から多摩の活気を生むことができればと願うばかりだ」
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