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多摩 トップニュース経済

公開日:2022.09.08

「カプセル販売機」で呼込み
大学生らが聖蹟盛上げ案

  • 高校の同級生という伊藤さん(右)と立花さん

  • オリジナルの自販機

 多摩市内在住の大学生、伊藤千夏さんらがおもちゃが入ったカプセルの自動販売機を使い、聖蹟桜ヶ丘エリアの盛りあげに挑む。カプセル自販機の景品に聖蹟エリアのカフェや飲食店のサービス券などを入れ、各店への利用を促すほか、これまでにない企画を打ち出すことでSNSでの拡散拡大を想定。聖蹟エリアに注目を集めたい考えだ。

 郊外住宅地向けの回遊プランを若者らに考案してもらい、多摩市などが支援していく取り組み(多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト※以下、タマリズム)における実証実験の1つとして実施する。

 企画を進めるのは伊藤さんと高校時代の同級生という立花柚月さん。2人は昨年、多摩の盛りあげに関わる団体「多摩市若者会議」のメンバーに加わり、地域の活性化に目を向けるようになると、地元を盛りあげたいと考える伊藤さんと好きなカプセル自販機の魅力を広めたいとする立花さんの思いが重なり、今回の企画立案に至ったという。

駅近くに設置

 2人のアイデアはこうだ。聖蹟桜ヶ丘駅近くのカフェや飲食店の割引クーポン券や店舗の看板をデザインした缶バッジなどをオリジナルの自販機に封入。同駅近くの商業施設内に設置し、各店への来場を促すほか、話題になるようにSNSで企画の情報を発信して拡散をねらう。期間は10月中旬から12月初旬までとし、費用はタマリズムから支給された支援金を使用する。

 伊藤さんは「参加してくれる店舗もほぼ決まった。各店の売り上げアップに貢献できれば。この企画を通じて、多摩には魅力的なカフェや飲食店が数多くあることを広く知ってもらいたいと思う」と意気込む。そして、参加店舗にはスタンプカードを置いてもらい、今回の企画で来店した人が繰り返し訪れてくれるようにする仕掛けづくりなども進めていく計画という。

事業化の可能性も

 この伊藤さんらの企画は実施後、12月中旬以降に行われるタマリズムの報告会で結果についての発表が行われ、来年度以降の事業化に対しての有無が決定することになっている。

 立花さんは「今は個性的なミニチュアなどを求め、カプセル自販機を利用する人が増えている。話題になりやすいというデータもあるなか、より多くの方に遊んでもらいたいと思う」と話している。

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