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公開日:2023.03.30

開発進む聖蹟エリア
賑わい創出に期待の声

  • 北口の開発について説明する東京建物の担当者

  • 開発が進む同エリア。中央がブリリアタワー

 聖蹟桜ヶ丘駅周辺の開発が進んでいる。昨年10月には500以上の世帯が入居できるタワーマンションが同駅北口エリアに竣工し、今年6月には同じ開発の一環として商業施設がオープン予定。多摩市は北口に近い多摩川河川敷エリアの賑わい創出に取り組み、南口エリアでは京王電鉄(関戸)が駅前に店舗を構える共同住宅の建設を計画する。

 「地域に根ざした街づくりを進めていきます」--。北口エリアの開発にあたる企業の1つ、東京建物株式会社(中央区)の担当者は力を込める。昨年10月に入居が始まった地上33階建てのタワーマンション「ブリリアタワー聖蹟桜ヶ丘ブルーミングレジデンス」。周辺エリアのなかで頭ひとつ抜きん出る姿に建設工事が進んだ昨年来、地域住民らの注目を集めてきた。

 高齢化が進む多摩市にとって待望のニューファミリー世帯の増加が見込まれる開発に、近隣の小学校ではクラスを増やし対応し、同駅周辺の企業、店舗で構成される桜ヶ丘商店会連合会の飯島聖士会長は「街に活気が生まれると思う。住民の皆さんとつながりがもてれば。歓迎したい」と期待を寄せる。

 同社担当者によると、ブリリアタワーは同駅北口開発計画の第1弾としての位置付けで、第2弾として6月に商業施設、24年に第3弾として253戸が入るマンションを竣工予定といい、「自然豊かで都心まで電車で30分程度の聖蹟エリアは郊外型の暮らしが注目を集めるなか、人気が出ている」と話す。

多摩市も

 一方、多摩市も同駅北口エリアの賑わい創出に加わる。駅に近い多摩川河川敷で昨年、ウォータースポーツの体験会やマルシェ企画など、実証実験を兼ねた催しを開催。周辺エリア活性化のための新たな可能性を探った。

 「国土交通省が進める水辺を生かした取り組みの一環。駅と河川敷が近い聖蹟エリアの特性を生かした賑わいを生んでいければ」と市担当者。23年度にも予算を取り、事業の仕組みづくりを進めていく考えといい、「催しを河川敷で開けば、その見学者などが集まってくることが実証実験で分かった。来年度は収益性を生むための方法などを探っていければ」と意気込む。

 また、その事業にも関わる京王電鉄は南口駅前に店舗が入る18階建て住宅の建設計画を立てる。今秋に工事を開始し、26年の竣工を目指すもので、同社担当者は「所有している土地の有効活用を考えた結果。近隣住民に計画内容を説明していきたい」としている。

 都市や建築計画を専門とする明星大学の西浦定継教授は聖蹟エリアで開発が進むことに対して、「多摩市の拠点として位置付けられているエリア。親水空間を生む取り組みなどは魅力的に映ると思う。発展を期待している」と話している。

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