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多摩 社会

公開日:2023.08.24

多摩消防署
大地震に備え対策を
関東大震災から100年

  • 消防署員が描いた啓発物を持つ福田課長

警防課長に聞く

 来月1日は甚大な被害を引き起こした関東大震災が発生してから100年という節目を迎える。30年以内に首都直下地震が発生する確率が70%と言われる中、日頃の備えについて多摩消防署警防課の福田博行課長に話を聞いた。

 福田課長によると、都は昨年に首都直下地震における東京都の被害想定の見直しを行ったところ、10年前よりも耐震化や不燃化が進んでいることが分かったという。ただし高齢者や核家族が増えていることやシミュレーションの違いから、福田課長は「単純に比較はできない。あくまで想定であり、最悪の場合を考えて備えを重視してほしい」と話す。

家庭での見直しを

 特に強く呼びかけているのが、家具転倒対策と初期消火だ。想定では多摩東部直下地震の場合(震源は立川・昭島・八王子・日野の境付近)、冬の夕方でやや風の強い日(風速毎秒8m)では、建物の倒壊(全半壊1699棟)や出火(4件)が考えられ、出火から延焼による焼失棟数は80となっており、初期消火の重要性が分かる。

 署は8月30日から9月5日までを防災週間として、市防災訓練に参加するなど啓発に力を入れる。福田課長は「関東大震災から100年の節目に、改めて各家庭の家具などを点検してほしい」と呼びかけている。

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