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多摩 人物風土記

公開日:2023.09.07

恵泉女学園大学平和紙芝居研究会KPKA(クプカ)の代表を務める
山口 優里さん
恵泉女学園大学3年 20歳

「平和のバトンつなぎたい」

 ○…大学1年生の秋から、平和の大切さを伝える語り部として活動している。広島と長崎に原爆が投じられ終戦を迎えた8月。5日には、一緒に練習した児童生徒と「戦争と平和」紙芝居を上演、自らは司会として臨んだ。「一人ひとりが作品に思いをこめて、丁寧に紙芝居をしてくれた」と振り返る。来場者の言葉を受け「感激して胸がいっぱいになった」とこみ上げるものを抑えながら司会をやり遂げた。

 ○…クプカのことを知り体験してみると「とても楽しかった」と研究会に参加。「指導する岩佐玲子教授の誘いも積極的だったので」と微笑む。市内学校への出前授業のほか、パルテノン多摩での定期公演などを行う。2年生の時、広島を訪れたことが大きな転機になった。「悲惨な状況を知って心苦しくなった。帰ってから練習している時に涙が止まらなかった」と平和の大切さを訴える気持ちが強まった。

 ○…小学生の時からギターを弾くのが好きで、高校生の時はバンドを組みボーカルを担当するなど表現するのが好きだという。大学には東大和市から通い、授業やアルバイトなどに励み充実した毎日を過ごす。多摩市は自然が多く環境が良いというのが第一印象。「人が優しいところも好きです。紙芝居をしていても温かい声をかけてもらい励みになっています」

 ○…今年、大学から新入生募集停止の知らせが入った。「残された時間で何ができるのか考えるようになった」と思うと同時に「このような活動はなかなか無い。地域の方たちと育てていくサークルになれば」と期待を寄せる。大学から離れてもクプカの使命は変わらない。「自分も含め、小さい子から大人の方までが平和の大切さを伝え続けることができたらいいですね」

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