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多摩 人物風土記

公開日:2025.12.04

多摩中央警察署の署長を務める
金岡 健生(かなおか たけお)さん
多摩市在住 55歳

地域住民との連携を重視

 ○...約24万人が住む多摩市と稲城市を管轄する多摩中央署の署長に就任。『自分たち一人一人が「この街の治安の番人」である意識を持つ』『「そんなことはできない」ではなく、「なんとかできないか」という発想で取り組む』「明るく仕事をする」という3点を署員に伝えている。絶えることのない匿名・流動型犯罪グループ(匿流)を撲滅することが最優先課題。「署としてあらゆる活動を通じて匿流に関する情報収集に力を入れている」

 ○...「社会貢献に直結する仕事がしたい」と警察官に。警察学校卒業後、麹町署に配属。警察人生初の夜間勤務明けの朝に管内で地下鉄サリン事件が発生した。「衝撃だった」と振り返る。これまでに類を見ない事件を目の当たりにし、現在の視野の広さにつながったという。中央署は初めての着任。「地域住民や関係団体の方はとても協力的で奉仕の気持ちには頭が下がる思いです」と長年続く防犯駅伝パトロールに参加し感謝の気持ちを抱く。

 ○...野球やサッカーなどをして遊ぶ活発な少年だった。宇宙に関する図鑑を読むことに夢中になったことも。学生時代は柔道や合気道で体を鍛えた。夫人と娘二人の4人家族だが、現在は公舎で一人暮らし。「時間があれば料理をしていますね」と微笑む。

 ○...特殊詐欺の被害に遭いやすい一人暮らしの高齢者が増加しているとして警戒を強めている。警察では犯人からの電話に出ないための対策を講じているが、「対策に加え警察と地域の連携はもとより、地域の住民同士の連携も不可欠」と力を込める。「安全安心な街にするためにも、子どもたちが小さい時から『正しいこと』『悪いこと』『危ないこと』を伝えていくことが大事ですね」

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