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多摩 社会

公開日:2024.01.04

今年の干支は辰
モグラはなぜ「土竜」?

  • 顔を出すアズマモグラ=(公財)東京動物園協会提供

 十二支の中でも、伝説上の生き物で勇壮なイメージのある「辰(竜)」。一方で、あの土の中で暮らす可愛らしいモグラを「土竜」と書くのをご存知だろうか。

 その由来は諸説あるが、モグラが掘る長いトンネルが「竜のようだから」という説や、もともと中国ではミミズが土竜と言われていたが、日本に伝わった際に(モグラがミミズを食べることから)誤用されたという説などがある。

 現在、園内の「モグラのいえ」でモグラを飼育している多摩動物公園(日野市)の担当者にその生態について聞いてみた。

Q.モグラの目はあまり見えていない?

A.モグラの目はとても小さく、しかも皮ふで覆われています。そのため、ほとんど光を感じることがないと言われています。見えていません。

Q.寿命はどれくらい?

A.野生のものについてはわかりませんが、当園で飼育しているモグラは長くて8歳。だいたい4〜6歳です。

Q.どんな暮らしをしている?

A.モグラは地中に1頭で過ごしています。土の中はとても静かですし、体の大きさと同じくらいのトンネルの中で、ミミズや幼虫が動く小さな振動を感じて捕まえに行きます。大きな振動を感じると逃げます。環境の変化に敏感です。数時間おきに活動と休息をくり返しながら、活動中はずっと食べています。そのため、半日食べないと死んでしまう、繊細な動物なんです。

*  *  *

 同園では干支の企画展「ようこそ土竜世界(モグランド)へ」を4月2日(火)まで開催中。

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