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多摩 社会

公開日:2024.03.28

多摩大学附属高校生徒
「3・11」思い光ともす
パル多摩でキャンドルナイト

  • 約400個のライトが並んだ大階段(上)、能登半島地震被災地への募金を呼び掛ける生徒

 多摩大学附属聖ヶ丘高等学校災害対策ゼミと東日本大震災に学ぶ講座有志による、東日本大震災追悼キャンドルナイトが3月11日、パルテノン多摩大階段で行われた。

 災害対策を学ぶゼミ生と、3月上旬に行われた東日本大震災の被災地を巡る東北ツアーに参加した生徒や教師、市職員ら約50人が、400個ほどのキャンドルを階段にならべ、「3・11」の数字をLEDライトで点灯させた。

モニターで演出

 ツアーに参加した雨宮悠人さん(17)は仙台市若林区の出身。震災時は幼く眠っていたため地震の記憶はないが、被災した自宅から数日間、避難した経験は覚えているという。キャンドルを灯しながら「東日本大震災があったことを風化させたくない」と話した。

 階段にはモニターも設置され、石巻市の小学校など被災地を巡った際の映像をNHKの復興ソングになっている『花は咲く』の歌と共に流していた。映像を作った田村悠斗さん(17)は「被災地は津波が来たところが示されたりしており、災害は日頃から意識しなければならないと思った」と語り、映像については「メロディーの長さに映像を重ねるのが大変だった」と振り返った。

 同ゼミで指導する芦村紋子教諭によると、生徒ら約30人と一緒に3月上旬に被災地に行った。今回で3回目になるという。震災後に自身の子どもが仙台に就職してから、被災地のことがより気になるようになったという芦村教諭。復興へ向かっていく東北のことを思い出しながら「若い人たちへ伝えていきたい」と話していた。

 当日は、生徒による能登半島地震被災地への募金活動も実施された。

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