16年ぶりに東京ヴェルディが昇格したこともあり、東京都をホームとする3つのクラブが今シーズン、J1リーグに顔をそろえた=中面に関連特集。ヴェルディのほか、長くJ1を主戦場としてきたFC東京、J2で優勝を果たし初昇格したFC町田ゼルビアの3クラブ。拠点とする多摩地域を盛り上げる。
新東京ダービーとされ、先月行われたゼルビアとFC東京の対戦。会場となった味の素スタジアム(調布市)には3万人を超える観客が訪れた。第10節を終えた時点でゼルビア戦における3万人以上の来場者があった3試合のうちの1つ。
その前週に行われたFC東京と東京ヴェルディの対戦では元祖・東京ダービーとして、こちらも3万人を超える観客が来場。「因縁の対決」としてSNSなどで話題となった。
「負けられない」
プロスポーツでは地理や歴史的要因などに関連させた特定の対戦がダービー戦として盛り上がる。欧州のサッカーリーグなどは日本よりもその熱は高く、白熱するあまり、サポーター間でいざこざが起こるほどだ。
元ゼルビア選手で現在は東京都議会議員の星大輔さんは「私もジュニア選手の時代など、ダービー戦とされる試合では絶対に負けらないという雰囲気がチームにはあった。特別なものと思う」と話す。
合同でメッセージ
今シーズンの開幕前には、3クラブ合同でそれぞれのホームタウンである多摩地域の11自治体に向け、メッセージを表明した。
「東京から、日本サッカーを盛り上げ、東京にJクラブがあることの価値を多くの方々に感じてもらうよう努めていく」と発信し安心安全なスタジアム運営をしていくことなどを宣言している。